こどもたちへ おとなたちへ ボランティア尾崎さんからのメッセージ
こんにちは、日曜日教室のボランティアをしている尾崎です。
新しい年となり、先週今週と連続でボランティアをしたなかで嬉しい発見があったので報告させてください。それは、去年の後半に教室に通い始めた子どもたちが、どんどん勝てるようになってきたことです。
まず目に入ってきたのは〇〇ちゃん。去年、丹野教室に来てすぐの頃は全然勝つことができませんでした。「きっと勝てるようになるから頑張ろうね」と声をかけると、力強く頷いて歯をくいしばって将棋の駒を見つめていた小さな女の子が、なんと、今年になったら11~13級くらいの間の子たちの中で善戦しています!その目には去年にはなかった自信や強さが光っていました!
また、去年の同じ頃に教室に初めて来た〇〇くん。教室の長丁場に慣れなくて、数回対局した後は頭が疲れきってしまってたくさんの休憩が必要でした。でも今年になると、時間中1回も長い休憩をとらずにいつの間にか12-13局をこなせるようになっていました。しかも、連勝してしっかり昇級も決める頼もしい姿です!
子どもというのは、ほんの数カ月の間に恐るべき成長を遂げるのだな、と、あらためて感動してしまいました。
感動ついでではありますが、私が時折ボランティアをするなかでみえてきた、丹野教室に入会した子どもたちがはじめにどのように教室で過ごして成長していくのかについて、あまりブログにも載っていないようなので今回様子をご紹介しますね。
丹野教室には毎月のように新しい子どもたちが、「よし、やるぞー!」という気持ちで入会してきます。
もともと学校や学童などの別の場所で将棋を指していた経験があって、対局のすすめ方や勝ち負けに慣れているこどもたちは、割合すんなりと丹野教室の手合いや対局になじんでいきます。
一方で、将棋の指し方を覚えたよ!もっと将棋を指せるようになりたいから教室に来てみたよ、でもどうすればいいんだろう?という子だってもちろんいます。20級や19級といった将棋のスタートラインの級位をもらって教室に通いはじめた子たちは、周りでバンバン将棋を指している教室の先輩たちを見ると、最初はやっぱり緊張顔です。
でも大丈夫。将棋を覚えたばかりの子が来たときには、手合いをつけるボランティア側も考えて、なるべくコーチとの対局に多く取り組んでもらいます。まずは1勝、2勝することができるように。並行して、13~20級くらいの子たちの間で、とにかくたくさん対局を組みます。同じ日に同じ相手と何度も対局をすることになりますが、実はこれが本人たちにもいいみたいです。
ほぼ同じ級の子と実際に対局をしてみると、指し方やつまずくところがなんだか似ていて楽しく将棋を指すことができるはず。相手に勝手に仲間意識をもってしまいます。
級が少し上の子とやるときは負けることがきっと多いはず。でも、こうやると勝てるのか!と相手の勝ち方を見ながら真似をして自分のものにしていくことができます。
よく注意をしながら、同じ相手と対局を繰り返すと、子どもたち同士がお互いに、この子はこういうやり方をするな、と気づいて、相手の指し方の良いところを覚えていき、こうすると負けるよ、というようなことも教え合っています。一人の子がコーチから良い手筋を教わって実践すると、相手の子もそれを学習できます。すると、子どもたちは本当にごく自然に将棋の進め方を体得していき、いつの間にか教室のなかで勝つことができるようになっていくようです。
一生懸命に頑張る教室の子たちは、わずかな短い間に、将棋の指し方を覚えるだけでなく対局のマナーや教室のマナーもどんどん覚えていきます。将棋教室に通いはじめた子たちの保護者のみなさん、是非子どもたちの急成長に注目ください。文字通りミラクルなんです。
特に最初は子どもたちが「今日は全然勝てなかった…」と落ち込むこともあるかもしれません。そんなときは、どうやったら勝てるようになるかなぁ?と是非一緒に考えてみてください。教室からはなれたリラックスした場所で、親子で一緒に入門書を読んでみたり、動画を見てみたり、一手詰めを考えてみたりすることは、将棋を始めたばかりの子にとってはとってもいい栄養になって、次につながるのではないかな、と思います。
また、もし将棋の指し方を知っている親御さんがいらっしゃいましたら、どうか是非コーチのボランティアにいらしてください!将棋を始めた子どもたちが続々と丹野教室に入会してきています。子どもたちがすくすくと上達し成長していけるように、手助けをいただけないでしょうか。もちろん毎週でなくても、都合がつく日にふらっといらっしゃってくだされば大丈夫です。お待ちしております!!